世界のムラカミはこの順で読め!おすすめリスト
前回の続きです。
onceinabluemoonx.hatenablog.com
お久しぶりになってしまいました。
完全私見による、世界のムラカミはこの順に読んだらいいんじゃないかおすすめランキング、ではどうぞ!
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: 文庫
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ムラカミテクストって、伏線が張り巡らされていて、それがクライマックスに向かって回収されていく壮大なカタルシスを味わわせてくれるものと期待しながら読んでいたら、最後に「ぽーん」と投げ出されたまま終わった、ように感じることはありませんか。ありますね。
えっ、これで終わるの。
いやワタナベくんどこにおるん。
リトルピープルって何やねん。と。
そこでムラカミ初心者の人にまずおすすめしたいのが、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。
春樹の初期の作品って、比較的伏線がきっちり回収されていくものが多いと思うんですよね。
「羊をめぐる冒険」と本作はその意味でおすすめしたい小説で、さらに言うと読中の爽快感は「羊を〜」の方が上かと思うんですが、後述する理由から一番目はこちらに。
「羊をめぐる冒険」と本作はその意味でおすすめしたい小説で、さらに言うと読中の爽快感は「羊を〜」の方が上かと思うんですが、後述する理由から一番目はこちらに。
村上4作目の長編小説です。
「世界の〜」のいいところは、読まず嫌いの人を生み出しているハルキ臭を感じにくいところにあります。
本作では、中世ヨーロッパを思わせるような空間を舞台とする「世界の終り」と、慌ただしい現代が描かれている「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの物語が交互に語られていきます。
そのため、隠しきれないハルキ臭はあるのだけども、読者は、この鼻に付く書き振りは2つの物語を書き分けるための手段なんだ、と思えるわけです。
ハルキが悪いんじゃないぞと。(?)
というわけでここがクリア出来て、意外といけそうだぞと思ったら、次の作品に進みましょう。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
作者: 村上春樹
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2015/12/04
メディア: ペーパーバック
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肩慣らしをしたら、この辺りで最近の村上春樹を読んでおきましょう。
作者: 村上春樹
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2015/12/04
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肩慣らしをしたら、この辺りで最近の村上春樹を読んでおきましょう。
(ちなみに私は「騎士団長殺し」未読です…悪しからず)
もやもやもや〜とさせておいてこれで終わりか?と思うかもしれませんが、これが最近の村上春樹です。
ですが上下巻にも分かれず、さっと読めると思うので、軽い気持ちで手に取ってみましょう。
なるほどこれがハルキか、まあ読めないことはない、さらに読んでやろうと思えたらこっちのものです。
次へ行きましょう。
もやもやもや〜とさせておいてこれで終わりか?と思うかもしれませんが、これが最近の村上春樹です。
ですが上下巻にも分かれず、さっと読めると思うので、軽い気持ちで手に取ってみましょう。
なるほどこれがハルキか、まあ読めないことはない、さらに読んでやろうと思えたらこっちのものです。
次へ行きましょう。
3
風の歌を聴け
風の歌を聴け (講談社文庫)
作者: 村上春樹
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2004/09/15
メディア: 文庫
購入: 43人 クリック: 461回
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4
1973年のピンボール
1973年のピンボール (講談社文庫)作者: 村上春樹
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2004/11/16
メディア: 文庫
購入: 13人 クリック: 68回
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5
羊をめぐる冒険
羊をめぐる冒険 文庫 上・下巻 完結セット (講談社文庫)作者: 村上春樹
発売日: 2004
メディア: 文庫
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まとめて3作紹介します。
というのも、この3作は「鼠3部作」と括られるテクストだからです。
(のちに発表された「ダンス・ダンス・ダンス」を含めて4部作と見る向きもあります)
先述の通り、「羊をめぐる冒険」は推理小説的な、欠けていたピースが埋まっていく爽快感のある小説ですが、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」と同じ登場人物が登場するため、単体で読むより連作として味わった方が美味みがあるというのが私の見方です。
村上春樹デビュー作ということで、ハルキ臭をしんどく感じる向きもあるかもしれませんが、まあ物は試し、羊のためだと思って読んでみましょう。
先述の通り、「羊をめぐる冒険」は推理小説的な、欠けていたピースが埋まっていく爽快感のある小説ですが、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」と同じ登場人物が登場するため、単体で読むより連作として味わった方が美味みがあるというのが私の見方です。
村上春樹デビュー作ということで、ハルキ臭をしんどく感じる向きもあるかもしれませんが、まあ物は試し、羊のためだと思って読んでみましょう。