くまだかいぬだか

「いま、ここ」を飛び出したい。物語が好き。

日記

【明日まで】エゴン・シーレ展@東京都美術館

気づいたら2年半以上もブログを放置してしまっていた。 放置してみて気づいたのは、感情を文章に乗せて書き表すことによってのみ満たされる空白が自分の中にあること。 その感情がたとえどんな取るに足らない小さなことであれ、手触りのある言葉に替えて、世…

LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 503B XX

自分のためにお金を使うのが怖い。 娘が生まれて戸建てを買ったり麻布でディナーをしたりしている同年代の友達を尻目に、未だに2980円のトップスを買うのにも悩んでしまう。 買い物をして失敗するということに対して、物凄い恐怖心がある。 4歳くらいの時に…

セントジェームス ウエッソンのタグは右側に付いているという話

小学校で先生をしていた時、服の前後をどうしても間違えてしまう子がいた。 体育着を逆に着て、普通の服に着替えたらまた逆で…といった具合に。 その度に「ペラペラしたやつが後ろに来るように…」とか声を掛けてたけど、その子にはその子のこだわりがあるか…

ジージャンを1週間に2着もらった話

HELMUT LANG ヘルムート・ラングが、1976年にウィーンに設立したブランド。 ベーシックな色使いやディテールにこだわったミニマルなコレクションを発表し、「ミニマリズム」の先駆け的存在として知られる。 90年台のファッションを形作ったとも言われている…

西荻窪の古本屋に行ってみたら天国だった。その③

西荻窪に足を踏み入れようとしている全ての初心者の方に、 一回しか行ったことのない初心者が贈る、 西荻窪古本屋レビュー Part.3 最終回は、北口のお店を紹介します! 前回までの記事はこちら onceinabluemoonx.hatenablog.com onceinabluemoonx.hatenablog…

西荻窪の古本屋に行ってみたら天国だった。その②

こんにちは。 この記事は、 西荻窪に足を踏み入れようとしている全ての初心者の方に、 一回しか行ったことのない初心者が贈る、 西荻窪古本屋レビュー Part.2 です。 前回はこちら onceinabluemoonx.hatenablog.com 今回も南口編! 1. BREWBOOKS 2. にわとり…

西荻窪の古本屋に行ってみたら天国だった。その①

中央線の沿線には夜遅くまでやっている良い古本屋が多いという理由で、西荻窪に引っ越してきた。夜御飯を食べた後で、散歩をしながら何軒もの古本屋をまわれる町が全国に幾つあるだろう。それを考えると、住む場所に関する選択の余地というか迷いは殆どなか…

コルドバでフラメンコが見られる観光客向けお手頃レストラン

こんにちは。 引き続きスペイン旅行のことを書きます。 onceinabluemoonx.hatenablog.com 前回はグラナダのアルハンブラ宮殿についてご紹介しましたが、今回取り上げるコルドバも、スペイン南部のアンダルシア地方に位置する都市です。 コルドバは後ウマイヤ…

アルハンブラに憧れて

さめよかし。かなた東の丘越えて、 日は星のつどひを夜よりやらひたり。 上りゆく天の原より、ひやうと射て、 サルタンのやぐらを撃てり、光の矢。*1 「今、ここ」ではない場所に、ずっと憧れている。 だから物語が好きだし、旅が好きだし、美術作品を眺める…

松潤みたいにしてください

美容院が苦手だ。 髪を綺麗に整えてもらうのは好きだ。 帰ったその日の夜は髪を濡らさないように、シャワーキャップを被って慎重にお風呂に入るのも何だか風情があって好きだ。 3、4日経って、切りたての時よりも前髪がしっくりくるのも。 行ったら満足す…

「元」小学校教員になったので言いたいことを(問題のなさそうな範囲で)言う。

0.はじめに 1.忙しすぎ 2.変わる社会と変わらない学校現場 3.働き方改革を求めない職員室 4.まとめ 0.はじめに 小学校教員を退職した。 私が勤めていたのはとある地方自治体の公立小学校で、働いていた期間はほんの数年に過ぎない。 昨今、教育現場の疲弊し…

クレープはフランス料理である。

これは何でしょう。 正解は、クレープ! 「ラ フェット ド フィーユ」という、クレープとガレットのお店に行った。 都立大学駅から少し歩いた所にある。 La fete de filles(ラ フェット ド フィーユ)|フランス料理 「クレープ」というとどうも私は、ダイ…

社会から退くこと 嫁いでも幸せになれない時代に

「社会に出る」の対義語は何かなと考えている。 「家庭に入る」? この時代に? 平成も終わろうとしているというのに、女性が退職するには「結婚」という大義名分が必要なのか? どうもしっくりとこない。 そもそも、社会に出る前の自分はどこに入っていたの…

暑いからかき氷食べませんか。

「かき氷」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。 かき氷。 うだるような暑さ、汗で前髪がおでこに貼り付く中、子どもたちの山車はのっそりと進む。 途中、住宅街の細い道の端っこに山車を停めて一休み、配られたチューペットの安っぽい美味しさ。 8月の…

ズートピアを観た。最後の夏

ズートピアを観ました。 あんな有名作、何を今更って感じだけど。 多くの人が既に語っているところだし、後から来て長々と言えることもないけれど、とりあえず めっちゃくちゃ面白かったです。 結局、「私は偏見なんて持ってない!」って人が一番危ないんだ…

パリに行きたい。

何かを継続することはすごく難しいことですね。 言い訳はいくらでもできるけど。 苦しくても時間を自分で作ることをしないと、すごいスピードの中で流れていく日常の中に飲み込まれて、溺れて、気づいたときには窒息してるんだろうな。 というわけでパリを舞…

ほんとうの仕草

高校の時の、小さな記憶が、不意に甦った。 彼女とは1年生の時のクラスが一緒だった。 自称進学校だった高校の中で、明るく染めた髪にエクステを付け、完璧なメイクで登校し、校則で禁止されているバイトをしていた彼女は、明らかに浮いていた。 その見た目…

顔面で殴り合えよ

雪がすごいですね。 何もこんな日に、ノースリーブワンピースの匂いのする話をしなくてもいいと思うのですが、書きたくなってしまったのでつらつらと。 某青学のミスコンが、炎上していたじゃないですか。 候補者の子の性格が悪いとか、整形とか、画像加工だ…

作り出すこと。SABONのスクラブは高いけれどいい匂い。

落ち込んだ時には、何かを作り出す活動をするといい。 って、誰かがTwitterで言っていた。 文章を書くことも、作り出すことの一つだと思う。 それなら、興味はありつつ始めるきっかけがなかったブログを、この期にやってみたらいいんじゃないかと思ったわけ…

恋人と別れた話

恋人と別れた。 いつかそういう出来事が起こり得ることを、全く考えていなかったかと言われればそんなことはないのだけど、このタイミングだとは思わなかった。 完全に想定外だった。 「真面目な話がある」と言って掛けてきた電話口の向こうでは、雨の音がし…